高売布神社概要: 高売布神社の創建は不詳ですが一説によると推古天皇の御代(593〜628)に勧請されたのが始まりと伝えられています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社として古くから知られ信仰されてきました。平安時代中期になると多田源氏の祖となる源満仲が当地の領主になると高売布神社を総社に定め天永2年(1111)には境内に槻の木を50株植えたと伝えられています。江戸時代に入ると麻田藩領に属し寛永3年(1736)には藩主青木家の祈願所となり代々の藩主から崇敬庇護されました。いつの頃からか神仏混合し荷月大明神と称していましたが元文元年(1736)、並河誠所の調査によって高売布神社に比定され、改めて社号を高売布神社としています。現在の本殿は永正10年(1513)、越前守小野時家によって建てられたもので一間社、流造、檜皮葺、棟梁はた藤原光吉・宗次。室町時代後期の神社本殿建築の遺構として大変貴重なことから国指定重要文化財に指定されています。
高売布神社の文化財
・ 高売布神社本殿−永正10年−国指定重要文化財
・ 木造狛犬−永仁5年−国指定重要文化財
・ 手本搗き−三田市指定無形民俗文化財
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