たつの市御津町室津: 賀茂神社

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賀茂神社
賀茂神社
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賀茂神社 賀茂神社 賀茂神社 賀茂神社
賀茂神社 賀茂神社 賀茂神社 賀茂神社
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概要・歴史・観光・見所
賀茂神社(たつの市)概要: 賀茂神社の創建は不詳ですが平安時代、当地が京都の賀茂別雷神社の御厨だった関係で分霊が勧請されたと思われます。平安時代の後期に編纂された「高倉院厳島御幸記」によると治承4年(1180)に高倉上皇が厳島神社に参拝の際に、当地を訪れた様子が記載されていました(古い社殿は5・6棟建ち並んでいた)。江戸時代には社領30石が安堵され、神仏習合していましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が一掃され、境内に建立されていた多宝塔など仏教色が強い建物も破却されました。著名人も数多く訪れており治承4年(1180)には平清盛が厳島神社に参詣の途中で御津に立ち寄り賀茂神社を参拝し、幕末の文政9年(1826)にはドイツ人医師シーボルトが参拝後、境内から望める瀬戸内海を見て「是まで見た日本の風景で最も美しい」と称賛しています。境内は本殿が拝殿と境内を挟んで対面する特殊な社殿配置で「とび拝殿」とも呼ばれ、本殿を中心に摂社本殿が4棟が建ち並び五社造りとも呼ばれています。現在の本殿は元禄12年(1699)に再建されたもので三間社、流造、檜皮葺、江戸時代中期の神社本殿建築の遺構として大変貴重な存在で国指定重要文化財に指定されています。その他にも境内には数多くの古建築物があり 摂社片岡社太田社本殿、摂社貴布禰社若宮社本殿、摂社榲尾社本殿、権殿、唐門、東回廊、西回廊が国指定重要文化財に指定され、四脚門(表門)、拝殿、御祖社が、たつの市指定文化財に指定されています。ソテツは面積138.6u、大株20株(7割雄株・3割雌株)、最大ものは高さ約6m、幹周5m、日本北限の自生のソテツとして貴重な事から昭和39年(1964)に兵庫県指定天然記念物に指定されています。毎年4月に行われる例祭(小五月祭り)では遊女の長である室君が遊女達と棹の歌を奉納した故事に倣い、現在でも「棹の歌」が奉納され古式を伝える貴重な行事として兵庫県重要無形文化財に指定されています。祭神:賀茂別雷神、彦火火出見尊。

賀茂神社の文化財
 ・ 本殿−元禄12年−三間社流造、檜皮葺、正面3間向拝付−国指定重要文化財
 ・ 摂社榲尾社本殿 −元禄12年頃−一間社流造、檜皮葺−国指定重要文化財
 ・ 摂社貴布祢社若宮社本殿−元禄12年−二間社流造、檜皮葺−国指定重要文化財
 ・ 摂社片岡社太田社本殿−元禄12年−二間社流造、檜皮葺−国指定重要文化財
 ・ 権殿−元禄10年−一間社流造、檜皮葺、正面1間向拝付−国指定重要文化財
 ・ 唐門−元禄12年−向唐門、檜皮葺、桁行1間、梁間1間−国指定重要文化財
 ・ 西回廊−元禄期−唐破風造、檜皮葺、桁行7間、梁間1間−国指定重要文化財
 ・ 東回廊−元禄期−唐破風造、檜皮葺、桁行7間、梁間1間−国指定重要文化財
 ・ ソテツ−面積138.6u、最大高さ約6m、幹周5m−兵庫県指定天然記念物
 ・ 棹の歌−毎年4月の小五月祭りで奉納−兵庫県重要無形文化財
 ・ 表門−明和6年−切妻、檜皮葺、一間一戸、四脚門−たつの市指定文化財
 ・ 拝殿−宝永4−入母屋、本瓦葺、平入、正面唐破風向拝付−たつの市指定文化財
 ・ 御祖社−一間社流造、檜皮葺、正面1間向拝付−たつの市指定文化財

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