経王寺概要: 経王寺の創建は永禄年間(1558〜70)、法音院日道律師が開いたのが始まりと伝えられています。当初は薬王寺と称し、真言宗の寺院でしたが江戸時代初期に日道律師がこの地を訪れると当時の住職が教化され日蓮宗に改宗し寺号を経王寺に改称しています。歴代出石藩主から帰依され寺領の寄進など行われ元禄10年(1697)には当時の藩主松平家の菩提寺となっています。宝永3年(1706)には上田城(長野県上田市)から移封し出石藩主となった仙石政明が菩提寺に定め、歴代仙石家の位牌が安置されることになりました。現在の堂宇は天保年間(1830〜43)の火災後に再建されたもので、特に境内が京街道の丹波口にあたる為、鐘楼が城郭の櫓風の仕様になっています。境内には出石藩4代藩主仙石久行のほか、奥方や子供、家臣などの墓碑や仙石家縁の品々が寺宝として伝わっています。
経王寺の文化財
・ 庭園−江戸時代−豊岡市指定名勝
・ 鐘楼(櫓仕様)−江戸時代後期−豊岡市指定文化財
・ 宗祖日蓮大菩薩三百遠忌勧進状−天正9年−豊岡市指定文化財
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