八葉寺(姫路市)概要: 八葉寺の創建は平安時代初期の天平8年(736)、名僧として知られた行基菩薩によって開かれたのが始まりと伝えられています。平安時代の10世紀末になると寂心(慶滋保胤:日本往生極楽記の作者)が七堂伽藍を建立するなど境内を整備して再興しています。特に寂心は書写山円教寺の性空上人と関係が深く播磨六山(円教寺、随願寺、八葉寺、神積寺、一乗寺、普光寺)に数えられるなど寺運が隆盛し、最盛期には5院13房を擁する大寺院となりました。歴代領主からも庇護され初代姫路藩主池田輝政は寺領を安堵し、徳川将軍家からも朱印地を賜っています。1月7日の祭事である「鬼会式」は不動明王と毘沙門天の化身とされる赤鬼、青鬼が踊る事で五穀豊穣や無病息災、延命長寿を祈願するもので姫路市指定無形民俗文化財に指定されています。
八葉寺の文化財
・ 奥の院厨子−大永5年−兵庫県指定文化財
・ 素文磬−建長7年−兵庫県指定文化財
・ 奥の院−姫路市指定文化財
・ 宝篋印塔−室町時代後期−姫路市指定文化財
・ 沐浴の湯釜−平安時代中期−姫路市指定文化財
・ 修正会鬼会式−姫路市指定無形民俗文化財
・ 子安の木群落−姫路市指定天然記念物
|